ユーザビリティテストの被験者になったら
ユーザビリティテストに被験者として参加する際に、事前に知っておいていただきたい5つのことをまとめました。
ユーザビリティテストとは
特定の操作ごとに使い勝手(ユーザビリティ)を確認するテストです。
被験者の方にはシナリオに沿ってタスク(作業課題)に取り組んでもらい、その様子を観察させていただきます。
ヒアリングを通してテスト中の行動について確認しながら、操作の失敗や不満の原因を見つけ出し、ユーザーインターフェースの改善点を明らかにします。
テスト実施にあたって知っておいて欲しいこと
有意義なテストを実施するために抑えておきたい5つのポイントです。
- テストされるのは「プロダクト」
- 思考発話にご協力ください
- 予習は必要ありません
- できれば気兼ねなく声を出せる環境から参加してください
- デスクトップの画面共有をお願いします
1. テストされるのは「プロダクト」
テストされるのは、プロダクトです!
被験者ご自身がテストされるわけではありませんので、操作に慣れていなくてもご安心ください!
操作に迷う場合、プロダクトに原因がある可能性があります。
被験者が「操作に迷った」「うまく操作できなかった」ことという事実を確認できること自体が、とても有用なフィードバックとなります。
2. 思考発話にご協力ください
実際に画面を見ながら操作するときに、今やろうとしていること・頭のなかで考えていること・迷っていることを、できるだけ声に出して話してください。
言葉にならない声( 「えーっと」や「うーん」や「あれ?」など)も有用なフィードバックになります。
動画配信者やレポーターになった気分で、すべてを言葉にしてみてください。独り言でも構いません。あらゆることを声に出してもらえると助かります。
3. 予習は必要ありません
テストの準備として、機能を事前調べたり、わざわざ操作に慣れておく必要はありません。
事前知識のない、普段の使っているのと近い状態を観察させてください。
補足
もちろん、業務で必要な利用や、情報の閲覧を制限する必要はありません。
重要なのは「ありのままの状態を観察させていただくこと」です。
4. できれば気兼ねなく声を出せる環境から参加してください
音声をクリアに記録するため、声を出して話しやすい場所からの参加を推奨しています。
例:会議室をとっていただく、自宅、などマイクが周囲の音を拾わない静かな場所
補足
必須ではありません。
場所の確保が難しい場合は、事前に教えていただけるとありがたいです。
5. デスクトップの画面共有をお願いします
被験者の方には、タスク中のデスクトップの画面共有をお願いしています。